はじめに
私は音楽が好きです。
私の精神をかたちづくったのは、料理よりもずっとずっと音楽のほうです。「Turn Turn Turn」はそんな私がつくった料理サイトなので、どうしても音楽を抜きに考えることができませんでした。
ここではサイト名、ロゴ、そして私の音楽好きを加速させてくれたサイト「ポップの世紀」をご紹介します。
CONTENTS
サイト名について
サイト名の由来
Turn Turn Turnというサイト名は The Byrdsの名曲「Turn!Turn!Turn! (To Everything There Is A Season)」(1965)からとりました。
このサイトを構想しているときに、ふわっと浮かんできたのがこの曲。「Turn!Turn!Turn!」という名前は覚えやすいし言葉の響きもいいので、サイト名にしたいと思って決めました。
名曲「Turn!Turn!Turn!」について
この曲は「世の中に意味のないことはなく、生も死も愛も憎しみも、すべてが平等に意味をもって存在している」というような意味の歌詞で、旧約聖書を元につくられています。 育児に悩んだり落ち込んだときにこの曲を聴くと、全てを肯定してもらった気持ちになれ元気がでました。
この曲は歌詞を知ることでいっそう深みを増すのですが、たとえ歌詞や曲に関する知識がなかったとしても十分たのしめます。それを証明するかのように息子は「とぅ えぶりすぃんぐ たーんたーんたーん」と「Turn!Turn!Turn!」を童謡のように歌っています。この曲のすばらしさは、つい口ずさんでしまいたくなる詩とメロディーにあるのだと息子に気づかされました。
いつか息子が大きくなりこの曲の本当の意味を知ったとき、この曲が息子のスランプを救ってくれるといいな。そんなふうに思っています。
バンド「The Byrds 」について
続いてこの曲を作ったThe Byrds についてお話しします。
この曲を作ったThe Byrdsというバンドは、 ボブディランとビートルズを融合させたフォーク・ロックという新しいスタイルを目指していました。フォークのなつかしく温かな雰囲気に、ロックのリズム感と豊かなハーモニーを加えたポップなスタイル。
このスタイルに成功したThe Byrdsはデビュー曲「Mr. Tambourine Man」で全米1位を獲得します。その後「Turn!Turn!Turn!」を発表し、フォーク・ロックの草分け的存在として世界中から愛される存在となりました。
サイト名を決めてから考えたこと
私のサイトは「日本の歳時記」をベースにしています。でも、歳時記という言葉を使った瞬間に、日常からは遠いもの、難しいものという印象をもたれてしまいそうで、サイト内で歳時記という言葉を使うのはやめました。
歳時記がもつ温かさは、フォークソングに似ています。そこにロックのリズム感と豊かなハーモニーを加えポップに変身させることができれば、The Byrdsが全米1位を獲得したように、歳時記も現代の生活にとり入れやすくなるのではないかと思います。
歳時記に必要なロックのリズム感、ゆたかなハーモニーとは何か。それは調理のかんたんさかもしれないし、子どもと一緒にたのしめるユニークさかもしれないし、私はまだその答えをもっていません。でもThe Byrdsみたいに、私もフォーク・ロックという新しい暮らしのスタイルをつくりたいと思っています。
ロゴについて
季節のごはん
Turn Turn Turn
日本ぽさをだしつつも、現代の生活にすっととけこむ感じがいいなと思い、テキストは明朝体×アルファベットの組み合わせにしました。
黄色い丸は月です。現代の暦は太陽を基準につくられていて、太陽のまわりを地球が1周する時間を1年としています。一方で旧暦は太陽と月の周期をもとにつくられています。季節のうつりかわりを知るのに月はかかせない存在でしたので月をモチーフにしています。
音楽をより
たのしむために
ここまで長文を読んでくださりありがとうございました。最後に、音楽サイト「ポップの世紀」をご紹介して終わりにします。
音楽はただそれだけですばらしいけど、その曲の背景や歴史を知るともっとたのしくなる。それを教えてくれたサイトです。
現在は記事の閲覧ができなくなってしまいましたが、一部が「音魂大全」(洋泉社)として出版されています。作者の鈴木創さんに敬意と感謝を込めて。
ポップの世紀(2000-)
20世紀に誕生・発展したポピュラー音楽や映画、小説などの代表作ならびにその作者たちを紹介、解説。さらに、それらに影響を与えた政治家や宗教家、科学の歴史などもとり上げている「20世紀の歴史資料集」を目指しているサイト。現在はTwitterにて情報を発信。